卵はずっと、「価格の優等生」と呼ばれた上に、おいしく
て便利で、どの家庭でも欠かすことのできない食材です。
それが、昨年からの鳥インフルによる卵の価格高騰のあおりを
受け、外食チェーンやスーパーで、卵を使った商品を休止する等、
今迄に無かった卵の危機を迎えています。
元の状態に戻るには、1年から1年半位かかるという報道も
なされていますが、そうではなく、今回の卵価格の高騰を機に、
鶏にも人間にも安全で安心な卵作りの為に、環境を整備する方向
へ変えていった方が良いのではないかと、思ったりします。
ご存じの方も多いでしょうが、卵の安定した安さの裏には、
身動きとれない狭いケージでぎゅうぎゅう詰めに飼育された鶏達
の存在があります。抗生物質や抗菌剤の入った餌を食べ、機械の
様に卵を産むだけの生活を毎日送り続ける鶏達の事を思うと、
胸が痛みます。今回の事態を機に、卵の値段が元に戻らなくても、
平飼いになるべく近い状態で、全ての鶏達が少しでものびのびと
過ごせる様に見直すことはできないのでしょうか。元に戻す事
よりも、大事な事がある気がしますし、変えるなら、この機を
逃す訳にはいかない様にも思います。
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